ホームページを自分で作る方法【無料でできる?】初心者向けにやさしく解説
「ホームページって、専門知識がないと作れないんでしょ?」「できれば無料で、自分で作りたいんだけど…」。そんなふうに思っていませんか。パソコンにそんなに強くない、コードなんて一行も書けない。でも大丈夫。今は、そういう人のための道具がちゃんとそろっています。
先に結論です。ホームページは、Wixやジンドゥー(Jimdo)、ペライチといった無料ツールを使えば、自分で・無料で作れます。ただし無料プランには「独自ドメインが使えない」「自動で広告が出る」といった制限があるので、お店や事業の“顔”として本格的に使うなら、月数百円〜千円ほどの有料プランに切り替えるのが現実的です。まずは無料で作ってみて、手ごたえを感じたら育てていく——これが失敗しにくい進め方です。
ホームページを自分で作る「3つの道」
作り方はざっくり3タイプ。あなたに合うのはどれか、見てみましょう。
| タイプ | 代表ツール | 難しさ | こんな人に |
|---|---|---|---|
| ノーコード作成ツール | Wix・ジンドゥー・ペライチ・STUDIO | やさしい | とにかく早く形にしたい人 |
| デザインツール流用 | Canva | やさしい | チラシ感覚で作りたい人 |
| WordPress | WordPress | ちょっと本格派 | ブログや将来の拡張も見据える人 |
初めての1枚目としていちばんおすすめなのは、上の「ノーコード作成ツール」。ノーコードとは、その名の通り「コードを書かない」という意味です。パズルみたいにパーツを置いて、文字を差し替えるだけでページができあがります。WixはPowerPointを触る感覚でドラッグ&ドロップ(つかんで動かす)でき、Canvaはチラシを作るノリでそのままWeb化できるので、パソコンが苦手でも取っつきやすいのが魅力です。
無料ツール、それぞれの向き・不向き(執筆時点の情報)
ツールの仕様やプラン内容は変わることがあります。ここでは執筆時点の傾向をまとめています。申し込み前に各社の最新ページで確認すると安心です。
- Wix:テンプレート(デザインのひな型)が800点以上ととにかく豊富。自由度が高いぶん、あれこれ触れて楽しい反面、迷子にもなりやすいのが玉にキズ。
- ジンドゥー(Jimdo):シンプルで迷いにくいのが良さ。テンプレートは40種類ほどと絞られていて、有料プランは年間契約が基本です。
- ペライチ:名前の通り「1枚もの」のページが得意。数百種類のテンプレートから選んで、上から順に埋めていくだけ。お店の紹介やキャンペーン告知ページにぴったりです。
- Canva:もともとデザインツールなので、見た目のセンスがそのまま出ます。デザインをいじるのが好きな人向け。
- WordPress:世界中のサイトの約4割が使っている定番。ただし無料の本体を動かすにはサーバー代(目安で月1,000円ほど)がかかり、更新やセキュリティ対策も自分の仕事になります。「ソフトは無料だけど、運用はちょっと本格派」と覚えておくと安心です。
「無料」の落とし穴。ここだけは知っておこう
無料ツールは本当にありがたいのですが、正直に言うとずっと完全無料でお店の顔にするのは少し難しいです。理由はこの2つ。
1. 独自ドメインが使えない:独自ドメインとは「自分だけのネット上の住所(URL)」のこと。無料だと「〇〇.wixsite.com/△△」のように長くなりがちで、覚えてもらいにくく、名刺に載せたときの見え方もいまひとつ。
2. 勝手に広告が出る:ツール側の広告が自動で表示されることがあり、お客さんに「あれ、素人っぽい?」という印象を与えてしまうことも。
なぜ無料で使えるのかというと、多くのツールは「まず無料で気軽に試してもらって、気に入ったら有料へ」というビジネスの仕組みだから。だから無料でしっかり試せるし、必要になったら数百円〜で広告オフ・独自ドメインが手に入る、というわけです。ズルいというより、よくできた仕組みなんですね。
ちなみに「ホームページは、あって当たり前」の流れは世界的にも進んでいます。海外の調査(Clutch、2025年)では、米国の小規模事業者のホームページ保有率は83%まで上がっており、2018年の64%から大きく増えたとされています。日本でも、名刺代わりにサイトを持つお店は着実に増えています。
ミニ事例:町の整体院が「1枚」から始めた話
イメージをつかむために、よくある進め方を紹介します。たとえば個人の整体院なら、まずペライチの店舗向けテンプレートを1つ選び、施術メニュー・料金・地図・電話番号を差し替えるだけで、半日ほどで1ページが完成します。最初は無料のまま公開して様子を見て、予約の問い合わせが来るようになってから、広告オフと独自ドメインが使える有料プランへ切り替える——この「無料で試す→手ごたえが出たら有料化」が、ムダのない王道パターンです。
今日からできる、5分で始める手順
むずかしく考えなくて大丈夫。まずは1つツールを決めて、触ってみるのが最速です。
ポイントは、最初から完璧を目指さないこと。テキストと写真を差し替えるだけで、8割はできあがります。細かいデザインは後からいくらでも直せるので、まずは「世に出す」を優先しましょう。「公開」ボタンは、たいてい編集画面の右上にあります(Wix・ペライチとも右上、Canvaは「Webサイトとして公開」から)。
独自ドメインをあとで付けたくなったら、作成ツール側でドメインを買うのがいちばんラクです。別会社で買うと「DNS設定」という少し面倒なつなぎ込みが必要になりますが、ツール側で買えばこの設定が自動でされることが多く、初心者でもつまずきにくいですよ。
写真とスピードは、地味だけど超大事
意外と見落とされがちなのが「ページの表示速度」。海外のPortentの調査では、ページの読み込みが1秒遅れるごとにコンバージョン率(=問い合わせや購入につながる割合)が下がる傾向が示されています。原因の多くは「重すぎる写真」。スマホで撮った写真をそのまま貼ると、1枚で数MBと重くなりがちです。
そこでおすすめなのが、貼る前のひと手間。写真の長辺を1600pxくらいに縮小し、JPEGで保存するだけで、ぐっと軽くなります。無料ツールの「TinyPNG」(サイトに画像をドラッグするだけで圧縮してくれる)や、Canvaのダウンロード時のサイズ調整を使えば、専門知識なしでOK。1枚あたり数百KB程度を目安にすると、表示が速くて気持ちのいいサイトになります。
そしてもう一つ。今の閲覧はスマホが主役です。作ったら必ず自分のスマホで開いて、文字がはみ出していないか、電話番号がタップして発信できるかをチェックしましょう。パソコンで完璧でも、スマホで崩れていたらもったいない。ちなみにURLの先頭に鍵マーク(SSL=通信が暗号化されて安全な印)が出ているかも見ておくと安心です。
結局、自分で作るといくらかかるの?
制作会社に頼むと数十万円〜になることもありますが、自分で作ればぐっと抑えられます。無料で始めて、必要な機能だけ足していくイメージ。かかるのは、たとえばこんな費用です(いずれも目安)。
写真を自分で撮るなら、毎月のツール代とドメイン代くらいで運用できます。「気づいたらオプションで毎月それなりに払っていた」というのはよくある話なので、最初に必要な機能(広告オフ・独自ドメイン・アクセス解析)だけ決めておくと、ムダなく選べますよ。
自分で作る?任せる?併用する?の判断チェック
どれが正解ということはありません。あなたの状況で選ぶのがいちばんです。次の項目に当てはまるほど、「自分で作る」より「任せる/併用」が向いています。
次の一歩
まずは1つツールを選んで、無料で1ページ作ってみましょう。触ってみると「あ、意外とできるかも」という感覚がつかめるはずです。それが何よりの前進です。
とはいえ、「テンプレート選びで止まってしまう」「本業が忙しくて時間が取れない」「やっぱりプロっぽい見た目にしたい」という方も多いもの。上のチェックに当てはまった方は、専門知識がなくてもプロがデザインしたテンプレートから作れる「だれでもホームページ」をのぞいてみてください。無料で相談もできるので、自分で作るか任せるかを決める前の判断材料にもなりますよ。